Q2-1 

Q2-1-1

規範的問題:「良好かどうか」を判断するためには個人の価値判断が必要だから。

Q2-1-2

規範的問題:「廃止すべきかどうか」を判断するためには個人の価値判断が必要だから。

Q2-1-3

実証的問題:市長が辞任したかどうかということはニュース等で確かめることができるから。

Q2-1-4

実証的問題:「一票の格差」は計算可能だから。

Q2-1-5

規範的問題:「選挙制度を変えるべきかどうか」を判断するためには個人の価値判断が必要だから。

Q2-2

Q2-2-1  

(A)

「あなたは日本の参議院は廃止して、一院制にすべきだと思いますか?」という世論調査を実施する。

(B)

例えば「参議院は廃止して、一院制にすべき」という規範的記述の背後には、次の前提条件が隠れているとしよう。

  • 一院制にすれば、法案が通りやすくなる。

この前提条件は、個人の判断なしでその真偽を検証できるため、実証的記述ということになる。従って「日本の参議院は廃止して、一院制にすべき」という規範的記述からは、次の実証的なリサーチクエスチョンを導くことができる。

  • 一院制にすれば、法案が通りやすくなるのか?

Q2-2-2

(A)

「あなたは比例区を廃止して小選挙区だけにすべきだと思いますか?」という世論調査を実施する。

(B)

例えば「比例区を廃止して小選挙区だけにすべきだ」という規範的記述の背後には、次の二つの前提条件が隠れているとしよう。

  1. 比例区を廃止して小選挙区だけにすれば、二大政党制になる。
  2. 二大政党制になれば、政策中心の選挙が実施される。

これら二つの前提条件は、個人の判断なしでその真偽を検証できるため、すべて実証的記述ということになる。従って「日本の衆議院議員総選挙では小選挙区比例代表並立制が採用されているが、比例区を廃止して小選挙区だけにすべき」という規範的記述からは、次の二つの実証的なリサーチクエスチョンを導くことができる。

  1. 比例区を廃止して小選挙区だけにすれば、二大政党制になるのか?
  2. 二大政党制になれば、政策中心の選挙が実施されるのか?