政治過程論 I
2015年度前期 甲南大学法学部
シラバス
授業の目的と到達目標
この授業の目的と到達目標は以下のとおりである。
- 1. 政治過程論で使われる基本的な専門用語や基礎となる理論を理解する。
- 2. 政治過程論の研究方法を理解する。
- 3. 政治過程論がどのような課題を解決しようとしているか理解する。
- 4. 上の課題に対する「現時点での」回答を理解する。
- 5. 現実の政治現象に対して「政治過程論的な」疑問をもち、批判的に検討する力を身に付ける。
授業の内容
日本は民主制の国家であり、私たち一人ひとりが主権者である。つまり、政治的決定権はそれぞれの「私」が握っているはずである。では、私たちの思い通りに「政治」は動いているのだろうか。もし私たちの思い通りでないのなら、誰がどのように「政治」を動かしているのだろうか。また、主権者であるはずの私たちの意思が反映されない(ように見える)とすれば、それはなぜだろうか。
この授業では、政治過程論の基礎を学び、これらの疑問に答える力を身に付ける。科学としての政治学 (political science) の方法に依拠し、日本だけでなく、世界の民主諸国の政治過程についても説明ができるような一般性の高い理論を学ぶ。
詳細は、シラバスに記載の通り。
教科書
- 伊藤光利, 田中愛治, 真渕勝. 2000.『政治過程論』有斐閣.
- 建林正彦, 曽我謙悟, 待鳥聡史. 2008.『比較政治制度論』有斐閣.
主な参考書
- 浅野正彦, 矢内勇生. 2013.『Stataによる計量政治学』オーム社.
- 川人貞史, 吉野孝, 平野浩, 加藤淳子. 2011.『現代の政党と選挙 新版』有斐閣.
- 久米郁男, 川出良枝, 古城佳子, 田中愛治, 真渕勝. 2011.『政治学 補訂版』有斐閣.
- 平野浩, 河野勝(編). 2011.『新版 アクセス日本政治論』日本経済評論社.